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ノーナは外に出てケンノエの側に寄った。
「お父さん…」
ノーナは大白鳥ケンノエを父と呼びケンノエに身を埋めた。
『あの子、セイエはとても君達に感謝している。君はいずれあの子の魂を身に宿す事になるだろう。その子をセイエだと思って大事にしておやり』
ケンノエはノーナの涙、体を一身に受け止め優しい声をかけた。
「ありがとうお父さん、私はセイエの分まで精一杯生きます!」
ノーナはケンノエと固く誓った。
そしてそしてーーー
「君達すまない……」
ノフィンから思いきり頭を下げられるノーシュカ。
ノーシュカは目をパチクリさせる。
「どうしたんですか執事長?」
「いや…あの……」
ノフィンは反応に逆に困る。
「ノーシュカ!買い物行っておいで!」
チイチイから呼ばれるノーシュカ。
「行きましょうノーナ!」
「待ってくださいシュカシュカ先輩!」
走っていくノーシュカ。
ノフィンは唖然としたが元気な様子を見て安心はした。
「……セイエ君ごめんね」
ノフィンはセイエの墓に立って花を手向けた。
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