12人が本棚に入れています
本棚に追加
ーーー
「…………であるからして……」
教師が黒板に色々書きながら生徒に授業を教えている。
生徒達は眠気をこらえて聞いている生徒。遊んでいる生徒。寝ている生徒など様々だ。
シュカシュカもその生徒の一人で眠そうな目を擦りながら聞いていた。
隣の席にはヒューゴがいたがヒューゴは寝ている生徒の一人だった。
ある時「うわああぁ！！」と大声を張り上げて飛び起きる。
ビックリしてヒューゴを注目してくる生徒達。
「なんだねなんだね！遊びに来たのかね君は！廊下に立っとれ！！」
「すみませんすみません」
教師は水いっぱいに組んだバケツを2本ヒューゴに持たせて立たせた。
ーーー
「どうしたんですかヒューゴ君？」
シュカシュカがヒューゴの悩みを聞く。
「実は実は、自分を姉さんだと言ってる子に追いかけられる夢を見るんだ…」
「うーん、何かありそうですね。貴方の親族に事件に巻き込まれた方はいませんか？」
「僕、物心ついた頃から親戚の人に預けられて何も知らないんだ……わかったのはおばさんが『実はお前は預けられた子なんだよ』と言ってた事くらい」
「そうですか……これは何かありますよありますよ？」
シュカシュカは何とかヒューゴの力になろうと思った。
そして夢の中で追いかけてくる少女の事とか、出来る限りの資料をかき集めようとする。
最初のコメントを投稿しよう！