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ノーナがそう言った後まりりんは「あらチイチイ弟そんな事を言ったの?」とチイチイ弟に向き直る。
「えぇまあ……」
チイチイ弟は答えた。
「あのねチイチイ弟君。いくら自分が現状いじめられっ子だからって小さい子にはもう少し希望を持たせないと駄目よ。私だっていじめられっ子だったけど今ではすっかりこの通りよ」
とまりりんは力こぶを見せた。
「確かにまりりんさんは強すぎですもんね」
「何か言ったか?」
「いえ何でも…」
まりりんが顔半分を闇で覆わせて聞いてきたのでチイチイ弟は否定した。
「別に良いわWNIにとってみれば強いは褒め言葉ですもの」
まりりんは言った。
「そうなんだ……」
とノーナ。
ーーーそしてそして。
「ほなら帰るわ。ノーナちゃんまたな!」
「うんチイチイ弟お兄ちゃんもお元気で」
チイチイ弟とノーナは手を振り合ってチイチイ弟は帰路についた。
(チイチイ弟お兄ちゃんまたいじめられてないと良いけど)とノーナは密かに思っていた。
そしてそしてーーー
「うわああぁんお姉ちゃあぁん!!」
「やっぱり……」
ノーナは大抵この現場に遭遇し「いじめられっ子チイチイ弟」の烙印を密かに押すのだった。
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