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ノーナはカースマルツから盗みの練習を学んでいる。
「良いか、あの背広を着ている男から鞄を盗め。鞄には大金が入っている」
「わかりました。カースお姉様」
ノーナは様子を見て周りに人がいないか、男が油断しているかコッソリとついていく。
(鞄を盗めばノーナはお姉様から認められる!)
とノーナは思った。
公園で男は居眠りをする。鞄はそこにある。
(盗むなら今だ!)
ノーナは鞄を盗んだ。
「ワンワンワン!!」
犬が吠え出した。その犬はとても小さな犬で男の背広のポケットに収まっていた。
「知らせてくれてありがとうポチや。待て小娘!!」
男はノーナを捕まえる。
男とノーナの前にはマルツがいた。
「マルツお姉様助けて!!」
ノーナは訴える。
「おいどう言う事だアンタ、この小娘の身内か!?」
男はマルツに聞く。
「いいえ私は知りませんわ」とマルツ。
「そんな…」ノーナは裏切られた。
バシンバシン!!
ノーナは何発もムチで打たれた。
「ノーナ、貴女はとんでもなく悪い子ね、そんな子に育てた覚えなんて無いわ」
とマルツはノーナを罵った。
(ノーナは悪い子だ…)
ノーナは双子のネガティブな言葉ばかりを飲み込んでいった。
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