プロローグ

3/5
前へ
/300ページ
次へ
ノーナはカースマルツから盗みの練習を学んでいる。 「良いか、あの背広を着ている男から鞄を盗め。鞄には大金が入っている」 「わかりました。カースお姉様」 ノーナは様子を見て周りに人がいないか、男が油断しているかコッソリとついていく。 (鞄を盗めばノーナはお姉様から認められる!) とノーナは思った。 公園で男は居眠りをする。鞄はそこにある。 (盗むなら今だ!) ノーナは鞄を盗んだ。 「ワンワンワン!!」 犬が吠え出した。その犬はとても小さな犬で男の背広のポケットに収まっていた。 「知らせてくれてありがとうポチや。待て小娘!!」 男はノーナを捕まえる。 男とノーナの前にはマルツがいた。 「マルツお姉様助けて!!」 ノーナは訴える。 「おいどう言う事だアンタ、この小娘の身内か!?」 男はマルツに聞く。 「いいえ私は知りませんわ」とマルツ。 「そんな…」ノーナは裏切られた。 バシンバシン!! ノーナは何発もムチで打たれた。 「ノーナ、貴女はとんでもなく悪い子ね、そんな子に育てた覚えなんて無いわ」 とマルツはノーナを罵った。 (ノーナは悪い子だ…) ノーナは双子のネガティブな言葉ばかりを飲み込んでいった。
/300ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加