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「でもでも万引きはしたらあかんよ。ちゃんと買わな」
「ノーナはお金が無かったの。それでそれで、仕方なく盗んだの…」
「親はおらへんの?」
「いない………顔も見た事ない……」
ノーナはしょんぼりした表情を見せた。
「おらんのか可哀想にな。てことはずっと1人なん?」
「うん、カースとマルツのお姉様から逃げてきてここにきたんだ。そうだそうだチイチイのお姉様!」
ノーナは思い出したようにチイチイに言った。
「何?」
「スイーツ城にシュカシュカお姉様と言う人はいるの?ずっと前夢の中でシュカシュカお姉様はノーナを助けに来てくれたんだ!」
「凄いなアンタ、確かにシュカシュカちゃんはおるで」
チイチイはノーナを気持ち褒めた。
「凄いかな?ノーナは凄い?」
「うん凄いよ、正夢見るんやもん!」
ノーナは目を輝かせた。
「だったらだったら、ノーナもスイーツ城で働かせて!リコッタ城でいじめられるくらいならスイーツ城が良い!!」
「そんな事言うてもなぁ……とりあえずスイーツ城でお話しよ?」
とりあえずチイチイはノーナをスイーツ城へ連れて行った。
「うわあいクッキーだぁ♪」
「そりゃ良かったでもでも行儀良く食べよ」
ノーナはクッキーを美味しそうにボリボリ食う。
チイチイはあまりの食いっぷりに呆気に取られる。
「ごめんなさいノーナはもう3日何も食べてなくて…」
「3日!?」
チイチイはビックリした。
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