プロローグ

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プロローグ

子供の頃は沢山希望を持っていた。 ……未来はきっと良くなってるだろう。 私の夢は叶ってるだろう…。 お姉様達に気に入られ、共に暗殺稼業を行なっているだろう。 結婚して、家庭を持ってるだろう。 シャンティ王国はスイーツ国を打ち滅ぼし、理想の国になってるだろう。 残念ながらこうはならなかった。 自分は惨めに歳を取って行くだけ。 歳とる毎に何もかもが衰え、性格も歪んでいきそれと共に様々な制約を受ける事になる。 私が今わかった事だが平凡に過ごせるだけの実力すら適っていない。 しかし、子供のころは当然のように言われてきた。 貴女は国を動かせるだけの実力があると。 それが出来ていないのは努力が足りないから。 だからこそだろうか、余計にしんどい。 一体どれだけ努力すれば努力した事になるだろう。 さようなら意味のない人生…。 私は努力をやめました………。 そして、一つの命は何の意味も持たないまま地の藻屑へと朽ちていった。
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