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身体にまとわりついていたデイドレスはいつの間にか取り払われ、陽光の下さらされた裸体を隠すことも出来ず、エリザベスはハインツから与えられる愛撫に翻弄されていた。
「ひぃぃ……あぁぁ……、ハイン、ツ……さま……」
「あぁ、気持ちいいんだね、エリザベス。乳房の頂きで赤く色づく実も、私に触ってもらいたくて震えている」
「ひっ!! やぁぁぁ――――」
言葉と同時に、固く尖った実を摘まれ押しつぶされれば、悲鳴のような喘ぎ声がエリザベスの口から上がる。
「あぁ、こちらの実ばかり可愛がっていたら、不公平だね。反対の実はどうしてあげようか? こんなに赤く熟しているんだ。さぞかし美味しいんだろうね」
右の乳房をいじる手はそのままに、今度は左の乳房の頂きで主張している赤い実をハインツの舌が舐め上げる。
そのヌルっとした刺激にエリザベスの肌が総毛立ち、足の付け根の奥で慎ましやかに閉じていた秘列から蜜がジュクっとこぼれ落ちた。
摘まれ、捻じられ、喰まれ、舐められ、転がされるたびに形をかえる赤い実は、ジンジンと痺れ、新たな快感をエリザベスに与える。
「はぁぁぁぁ……いぃぃ……」
頭の先からつま先まで快楽に支配されたエリザベスの身体は貪欲なまでに快感を欲しがり、身悶える。
(こんなんじゃ足りない、足りないのぉ……)
エリザベスは知っている。この先にある狂おしいほどの快感を。
(もっと……、もっと……、欲しい……)
あの突き落とされるような快楽が欲しい。
エリザベスは欲望に支配されるがまま、閉じていた足を開いた。
「淫で、可愛いエリザベス……、もっと気持ちよくなりたいのですね?」
ハインツの言葉にコクンっと頷けば、いつぞやの夜と同じように、笑みを浮かべたハインツに頭を撫でられる。
「素直なエリザベスは好きですよ。では、私の言った通りに出来たら、ご褒美にたくさんイカせてあげる。エリザベス、出来ますか?」
耳元でささやかれた言葉に身体がゾクっとふるえる。
(ハインツ様の言う通りにしたら……、気持ちよくなれる……)
快楽に支配され霞がかったエリザベスの脳では、ハインツが指示する要求がどんなに淫なものであっても受け入れてしまうことだろう。
エリザベスは、欲望のままハインツの問いに再度、頷いていた。
「では――、足を立てて……、あぁ! もちろん足は開いたままですよ」
ハインツの誘導に従い足を立て、わずかに足を開く。
「それではダメです。もっと大きく膝を開いて、私に秘部を見せてください」
「あぁぁ、そんな……無理……」
「エリザベスは、言った通りにすると約束した。それを破るのですか?」
「いいえ……ちが……」
「じゃあ、出来ますよね」
ニッコリと黒い笑みを浮かべつめ寄るハインツの圧に負けたエリザベスは、羞恥心を抑え込みゆっくりと膝を開いていく。
その様を少し離れたところで見ているハインツへ向かい大きく足を開くと、間髪入れずにそのままの格好をキープするように指示が飛んだ。
(……こんな格好……、恥ずかしい……)
身体へと与えられていた愛撫が中断され、ただ視姦され続けるだけの時間が過ぎていけば、熱で浮かされ靄がかかった思考も戻ってくる。
陽光の下、誰にも見せたことのない秘部をさらし、それに耐えねばならぬ時間は、永遠に続く甘美な拷問かのように、エリザベスを苦しめる。
「……美しい……、なんて美しいんだ。真っ赤に染まった身体も、愛撫を欲しがって震えている乳房も、そして……、陽の光を受けテラテラと輝くココ――」
「はぁぁぁぁぁぁ!!!!」
グチュっという卑猥な音を響かせ、秘裂に当てがわれたハインツの指が下に上にとゆっくりと動く。その動きが徐々に大きく、速くなっていけば、グチュグチュと響く音も激しさを増していった。
「あぁぁ……いぃぃっ……はぁぁぁぁ……」
秘部でうごめくハインツの指に翻弄され、エリザベスの口からはひっきりなしに甘い叫声が放たれる。
「エリザベス、気持ちいいですか? あぁ、だんだんと開いてきた。ふたつの花弁で閉じられた秘密の入り口……、もっと欲しいのですね。よだれを垂らして、なんて愛らしいんだ」
散々いじられ、ジンジンと痺れる秘裂を隠す二つの花弁に突然感じた冷たさに、エリザベスは閉じていた目を見ひらいた。
「――やだっ!! ハインツ……さま……、ダメ……」
ハインツの愛撫に翻弄されていたエリザベスは気づいていなかったのだ。己の秘部を間近にのぞいているハインツの存在に消えかけていた羞恥心が一気に湧き上がり、真っ赤になった顔を両手で隠す。
「こらっ、エリザベス。顔を隠すことを許可した覚えはありませんよ」
顔を覆っていた手をつかまれ、ハインツに優しくはがされる。そして、その手をエリザベスの膝へと誘導したハインツが、満足そうな笑みを浮かべる。
「では、エリザベス。この膝においた手は、ここから外してはいけませんよ。ちゃんと足を開いておきましょうね」
閉じかかっていた膝を強引に割り、今の体勢を維持するようにハインツからの指示がとぶ。
「いい子だね、エリザベス」
理不尽なことを言われていると思う。ただ、あの嬉しそうに細められる笑みを見てしまうと彼に抵抗するという気が削がれてしまう。
「ほらよく見ていて……、わたしが何をするかを」
ハインツの誘導に従い下へと視線を移せば、再び秘部へとハインツの手が移動していく様が写る。
(……何を、するの?)
スローモーションのようにゆっくりと秘部へと降りていくハインツの手。その手の動きからエリザベスは目が離せない。
何をされるのか? その疑問が頭をクルクルと回り、期待で胸の鼓動が速まった。
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