wish

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俺がこの世に存在している意味はない 俺がこうやって生きていなきゃいけない意味もない でも死ななきゃいけない理由もない 毎日当たり前のように部活へ行って学校へ行ってふざけて遊んで少し勉強して エブリスタへ浮上して こんな当たり前の毎日が続くと信じてる でも「永遠」なんて存在しない いわゆるユートピアなんてものは存在しない そう……ユートピアは「どこにもない場所」なんだから そんな楽しい、だけで人生を終わらせる事ができる場所なんて無い 俺はなにかに本気になれたことが無い やっと見つけた本気になれそうな吹奏楽も俺は、本気じゃなかった 悔しくて部員が泣いたってただその時が悲しいだけだった 次の日になったらすっかり忘れていた ぶっちゃけもう本当にどうでもよかった 馬鹿みたいだけど本当にどうでもよかった もし今吹奏楽をやめろと言われても、嫌がるとは思うがやめたところで後悔はしないんだと思う もし今死ね、と言われても簡単に死んでしまえそうだ でも痛いから、とか色々迷惑をかけてしまうから、とかで本当に死ねやしないけど 存在意義のないただの臆病者だ 俺に感情はもちろんある 泣いたり笑ったり怒ったり傷ついたり でも、楽しかったり悲しかったりするのはその瞬間だけで、終わったらもうどうでもいいやだなんて思う なにかに本気になってみたい 恋だって所詮はおままごとのようなもので消えてしまってもただそれは泡のようなもので 悲しくはあってまだ恋する気持ちはあって ずっと隣りにいたいとは思っているけれども 君がこんな俺を好いてくれているかだなんて自信がなくて なんならこんな俺よりももっといい人がいるんだろうなって それでも追いかけちゃうから 追いかけても意味なんて無いから どうせ追いつけやしないから 諦めちゃったほうが楽だから それでも追いかけ続けてしまうのは本当に何故だろうか 諦めなよ、俺 今「俺」がここに存在していることも 今「俺」がここで文字を打っていることも 意味のない行為である ふとした瞬間に思うことが有る 今この瞬間にいる俺は本当は存在してなかったんじゃないだろうかと もしかしたらここにいたのは俺の知らない誰かだったんじゃないかと 何%かの確率で誰か知らない人が生まれてくる可能性を俺が奪った たくさんの命の元から一つ選ばれたのが俺であっただけだ それでももしかしたら俺は生まれた瞬間に死んでいたのかもしれない 2万2000人に1人という確率で生まれてくる内臓逆位症だからだ すべての臓器が逆になっていて病気にかかるリスクも死んでしまう可能性も高い 追い打ちは心臓に穴が4つほどあいていたことである なにかちょっとしたことが重なり合って心臓の穴は塞がってくれた だからこうして生きている事ができるのだ でもそのちょっとしたことがなかったらもうこうやって文字を打っていることもなかったのかも知れない もし、俺が死んでしまうだなんて言ったら誰か悲しんでくれる人はいますか 俺自身はもし自分が死ぬとなっても心から悲しめない だって自分の人生に本気になれていないのだから 何日、何ヶ月、何年でも死ぬと言われたとしても俺はここに存在してしまっているのだから 死ぬことなんて知らないから 人はいつか死んでしまうものなのだから それでも明日生きていられると信じて生きてしまっているのだから 気がついたときには大切な人が周りからいなくなっているのかも知れない 終わりなんて告げる暇もなく消えてしまっているのかも知れない そして自分自身ももう二度と起きることのできない夢を見るのかも知れない そんなことはわかっていても何も感じることはない だって本当に明日はあると信じ切っているのだから 何をどう考えても死んだらどうなるかなんてわからないのだから 天国なんて存在しない ばかみたいな夢物語 感情なんてもういっか 俺はスバル☄流星群、一生殻を被って生きる 笑顔でいれば誰も気づきやしない だから聞かないで辛くないかなんて 何もわからないから辛くもない お願いだから俺をほっといて もういいや もう諦めよ 俺は私なんだから、〇〇は女子なんだから 女の子らしく生きなよ私 スバル☄流星群なんて存在してないんだから 俺、なんて誰もわからないから 知ってるのは俺だけでいい もう、あらがるのはやめた 俺はどう頑張っても中性になんてなれない 嫌だな、ほらまた。 恋をしている
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