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私が8歳までに出会っている男の子は、フィリップ殿下以外には、マーサの息子で3歳上の男爵家次男のアレク、お父様の友人の伯爵令息のポール、それに嫌だけどグレアムの3人。あとそれほど親しくないけれどアレクのお兄さんのリックかなぁ。
その中で一番は、アレクだよなぁ。私の初恋の人だもの。王子と婚約なんて状況になったから気持ちに蓋しちゃったから、淡い気持ちで終わったけれど。
アレクなら次男だから婿入りオッケーのはずだし。
そのアレクは、マーサがたまに私と同じ歳の娘メアリーを連れて来てくれる時に一緒に来て遊んでくれた。女の子と一緒じゃ嫌じゃないのか?不思議だったけれど、私たちのやりたい遊びにいつも付き合ってくれたのだ。
そう言えばメアリーってハワード男爵令嬢だわ。マーサの娘だけど向こうは私が処刑される事について何とも思っていなかったのかしら。聞いてみたかったけど、今のメアリーに聞いたって分からないし、同じ状況になるつもりもないから聞けずじまいだわ。少し残念。
確かアレクは、私の婚約が決まったから男の子を側に置いてはいけないとマーサが連れて来てくれなくなったんだった。その後、王立アカデミーで薬草の研究者になってたはず。学校の成績も良かったみたいだし、侯爵家のお婿さんにぴったりよね。
食後、読書をしたいと図書室に籠り処刑までの流れをメモしていく。フラグは折りまくらないとどこから処刑エンドになるかわからない。
フィリップ殿下が好きな女の子と結婚したくなった時に邪魔者にならないようにするには、婚約者にならないことが大前提。頑張らないと…
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