2nd 1

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 早速2日後にアレクに侯爵家に来て欲しいとマーサにお願いした。いままで、メアリーが私の遊び相手のメインでアレクはオマケくらいに思っていたマーサはびっくりしていたが、にっこり笑って言った。 「メアリーには内緒にしましょうね。焼きもちやいてしまうから。」  えっと…この場合の焼きもちは誰に対して?メアリーってブラコンだったのかしら。  マーサにアレクの好きなお菓子がクッキーと聞いて早速作ることにしたが、なかなか美味しくできなくてお父様に失敗作をたくさん食べさせてしまった。やっと料理長に合格をもらえたので、綺麗に盛り付けて、お茶と一緒に出すように侍女に頼む。    アレクは約束通り2日後に遊びに来てくれた。 「アレク!久しぶりね。元気だった?」  多分この歳の私とアレクは1ヶ月ぶりくらいだが、18歳の私は10年ぶりなので、淑女としては、ダメだけど嬉しくなりいきなり抱きついてしまった。 「キャロライン様。どうかしましたか。ずいぶん甘えん坊さんですね。」  
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