父の苦悩、もしかして愚痴?

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 6歳の娘が自分でみつける⁈ 早過ぎる!確かに貴族である以上、王家や他国、その他政略理由で婚約を10歳までにすることはよくある。  が、私自身そういったものに縁がなく、28歳でナタリーと知り合うまで女性と付き合うことはなかった。  キャロラインだって、いろんな場所で知り合った中から見つけてくれればいいと思っていた。  ところが、その話をした2日後、たまたま部屋で領地の書類を片付けているとキャロライン付きの侍女が1人、部屋に駆け込んできた。 「旦那様、大変です。お嬢様がマーサさんの息子さんに告白してプロポーズしてます!」 「なんだって⁈」  私がキャロラインの部屋に行くと年齢の割にしっかりしていると思っていたマーサの確か次男だったと記憶しているアレクが顔を赤らめながら、キャロラインにクッキーを食べさせてもらっておしゃべりしている。  キャロラインがここ2日、「お父様失敗したけど食べて。」と笑顔でくれたのは、これの失敗作だったのか?成功したものは、もらってないぞ!  とにかくはっきり言っておかねば、キャロラインが突っ走りそうだ。 「キャル。私は相手を自分で見つけていいとは言ったが、まだ早過ぎないかい?アレクくんも含めてゆっくり探せばいいから。」 「じゃあ、アレクも候補の1人ってことで、ほかにお話があれば会うけれど、私の気持ち優先してね。お父様!」    ナタリー!キャロラインが、私の元から巣立ってしまうよー。
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