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「大丈夫ですよ。心配されなくても。ふふふ」
隅谷が、眉尻を垂らし、口元を緩めた。
どういうことだろうかと頭をひねる。すぐにでも、ライフラインが開通するということだろうか。
「大丈夫って、どういうことだ?」
隅谷はその質問には答えず、目を合わせたまま、動かなかった。
その背後で、一番奥にある部屋のドアが開いた。
新しいアジトだと言っていた部屋である。
そこから、ぞろぞろと、体格のいい男たちが出て来た。隅谷が集めた新しい仲間なのだろうか。
「今夜限りのアジトですから」
隅谷は、白い歯を見せて笑った。
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