悪い子いるわ……

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悪い子いるわ……

私は最上最笑(もがみさえ)。高校二年生。 どこにでもいるモブキャラの私だけど、自慢出来るものが二つある。 一つは秋葉君という同級生の可愛い恋人がいる事。 もう一つは、実は超能力を持っている事。 誰にも話した事はないけど本当なの。 ねえ秋葉君。 あの日、初めて私を遊園地に誘ってくれた時。 倒れてしまうんじゃないかって心配になるくらい真っ赤になって、必死で言葉を絞り出していたね。 その表情がもう、もうもう可愛くて抱きしめたくて愛しくて。 ドキドキしてワクワクして、そして…… ゾクゾクッとしたの。 ああ、何て可愛いんだろう。 この可愛い秋葉君をめちゃくちゃにしてみたい。 ついつい久しぶりに時間を巻き戻してもう一度見てしまった。 超能力なんて無闇に使うものじゃないと、長い間封印していたのに。 自分の中にそんな感情を見つけるなんて思わなかった。知りたくなかった。 でももう遅いの。発見してしまったから。 私は本当は酷い奴だったんだ。 今日はちょっとやり過ぎちゃったけど、秋葉君が可愛過ぎるのがいけないんだからねっ。 怖いのに頑張ってジェットコースターに乗ったり。泳げないのに一生懸命無理したり。 そんな必死な君の姿を見るとたまらなくなる。ゾクゾクッとするの。一日中でもリプレイして眺めていたいくらい。 そんな時の私はきっと、めっちゃ変な顔しちゃってるんだろうなあ。 君とはとても気が合うから、すっごく相性がいいから。 これからもっともっと、いろんな所へ行こうね。いろんな事をしようね。 そして、もっと私をゾクゾクッとさせてね。 大好きだよ!秋葉君!
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