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 「いきなり何をなさるんですか。やめてくださらない!」わたしは彼の体に触れてしまいました。  その瞬間…彼には男のボーイフレンドがいるとわかりました。もう、やめてください…気持ち悪いです。この人、両刀使いですの?まさか、男のあそこに入れたそれをわたしの中に入れるつもりですか?もう勘弁して下さらない。  わたしはその場で言いました。  「このお話はなかった事にしてください」ってね。  そして3回目は京極凌様。この方は取引先の常務の息子さんで、ご長男ですが婿に入っても良いとのお話でした。  京極様とは、都内の高級レストランでお見合いでした。  彼は今までのお二人とはかなり違ったご様子で年も30歳になると言われ落ち着いた雰囲気の方でした。  ふたりきりになると彼は焦ったご様子もなくゆったりと話をしました。ですが、帰り際に彼に手を握られると、彼の父親と彼が話をしているご様子が…  お二人は神楽坂コーポレーションの乗っ取りを考えていると…わたしは父にそれとなくこの話をしてやっぱり事実だと分かり、このお話は父の方から断りの連絡が行ったはずです。
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