… 伝わらない … おもい …

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そんなわけで! … 明るく !! 嬉しい !!  同期同士の結婚で !! 喜びの !!  久しぶりの全員参加の同期会! … その、同期会の本当の目的が何か?         分からないSは … あっさり、 ただの飲み会気分で登場し、 軽々と、ビール缶24缶入りの箱を     片手にそれぞれ抱えてた … Rは、今日のご馳走が気になり、 早々と入り込み、        そんな自分の為に、 ピッタリと貼りつくように㊛Sの傍 でキョロキョロと? 挙動不審に? でも!手伝いをしていて … ㊚SとMは、偶然外で会い、        一緒に登場した。 それぞれ、に、今日のデザートと、 R用?の肉をイッパイ手に持って … そんなこの日、㊛Sは考えて、 今日のメイン料理は鍋にした … それひとつで済むから … Rに好きな肉を"食べさせる” にも、 それなら煙も、油の臭いも部屋に           広がらないし、 鍋なら温野菜だから、皮むきの手間 もなく … それなら丸ごとで、ムダになる部分 が少なくて済むし、 それに〆に麺を入れたりご飯を入れ たりすれば …    鍋の中に残るモノも無くせて、 それだって、味変をして楽しめば、 皆がいい具合にお腹いっぱいに成れ るし … だから、それなら空っぽの鍋と器 だけ、で、後片付けも楽だし、 で … 生ゴミもあまり出ないし、        なんて … 考えた。 なのに? 鍋を覗き込んだRは、 … ぶすぅ ~ 「 またさっぱり     なのぉ ~? 」 と、少し不機嫌になったが、㊚Sと Mがそれぞれにたんまりと「 肉 」        を持って来たので …   … ピピピ♪ 「 やだぁ ------!! 」 … ワㇰワㇰワㇰワㇰ !!     … ワㇰワㇰワㇰワㇰ !! … ワㇰワㇰワㇰワㇰ !!       … ガサガサガサ!! と … Rは2人の手から? それを奪い取ると?…        … すかさず確認し !? … で ?? …    … 少し機嫌が良くなって !! ㊛Sはそれも解って、 その2人には手配済み、だから … … やっぱり!チャントしている。 … それに、鍋は2つで … 「 しゃぶしゃぶ用のお出し 」と、 辛くて脂っこい四川風「 火鍋 」も、 用意して … 鴨腸、肥牛、羊肉、毛肚などの肉系 の具材だけではなく、魚系の具材、 野菜系の具材と、ツケだれの …            油蝶もある。 それに気づけば、 Rと男どもには、この方が嬉しい … Mはその火鍋が初めてで 「 見るからに刺激的 」で、驚いた。 そして、鍋ならば、それがメインに なり、最初に食材まで出してしまえ ば … この日の主役の㊛Sだって、    皆と一緒に座って居られる … それに、温野菜は、Mも好むから、 食べられないものが、多い、Mにも、 お出しの香りも良いしゃぶしゃぶは、 その野菜を味わうだけで嬉しかった。 なんだか、party っぽくないけれど、 ㊛SはMの身体の事もチャンと考えて 鍋にしたようだ …  …コト …コト …コト …コト             … コト … …ニコリ 「 … さぁ ~ 今日は?         チャンと     乾杯できるかしら?」 ㊛Sは? 前回の同期会では、Mを心配したSが 先走り … 乾杯はできなかった事を? 蒸し返し? そんなSが持ち込んだビール缶を皆に              配った … … ピキっ! 「 … おっ ?? じゃぁ !!   俺が差し入れしたから    良いか? 乾杯するぞ!」 こんな、場でも …         Sは仕切ろうとする。 … ニタぁ 「 良し!     Sに任せる! 」 それでも㊚Sは、 自分が主役になる事が分かっている !? から !! Sに華を持たせる … 『 では! 乾杯!』 「乾杯」「乾杯」「乾杯」「乾杯」 MとRは … … 隠しておいたブーケの様な !! 可愛らしぃ花束を㊛Sに持たせた … … キョトン 「 … 嬉しい!    ありがとう ‼ 」                … うるぅる … これには … さすがにいつも冷静な㊛Sでも …                 … はにかむ … … ゥンゥン 「 … あぁ~      良いなこれ!   くつろげるし!     閉店しない し … 」         … ぐびぐびぐびぃ そんな空気が読めなくはないが? その花束の意味が分からないから?        空気をかえる? Sは、もう、一缶めを空にした。 この体格ならかなりの量が必要になる。 Sは …  だから自分で持ってきた … … ムムム 「 あのね … S?    私と㊚Sはね! …」 " 店 "と謂われた?㊛Sが俯いたまま、 そんな鈍感な? Sに小さく呟くと … … キョトン   「 エッ? 」 だからSが訊き返そうとする、と … … キッパリ 「 俺たち結婚した! 」 ㊚Sはすかさず口を挿む。 … キョトン 「 はッ? それで? 同期会?」 だからSだけが、知らなかった、             この事。 … ニコニコニコ 「 … そうかぁ ~ !!     なら!おめでとぉ ~ !! 」 ?? そんな一大事 !! だけど ?? Sはさらに!新しい缶を出すと、 ?? 次が飲みたくて ?? 二人の前に突き出して、乾杯の ポーズをした。爽やかな笑顔を       とりあえず付けて … MとRはキョトンとした … ㊛Sからは「…結婚する…」と? 聞いていたのに? いつの間にか「…結婚した…」に?         変わっていた … そうして … 和んだこの場で … … キョロキョロ    「 ねぇ~!」 Rは、 催促するように、小皿を手に、           箸を銜え … … ストン      … じぃ~        「・・・・」 鍋を !! 凝視し … 鍋を前に並んでた ㊚Sと㊛Sの        向かいに座った。 … は ?! 「 … じゃぁ~ 食うかぁ!」 Sも、肉の皿をかかえ、Rの横に      ドテ! っと、座った … Mは … そんなSとの距離を、どうとったら     良いのか分からないから … Rと㊛Sの間に静かに移動して座った。   だけど … Sとは向かい合った … ― … Sは身軽だから?     関西に居てもスグに    こっちにも来られるんだ … ―      … じぃ~        「・・・・」 MはSの正面に座ったのを?        少し … 後悔した。 なんだか目を合わせづらいから … Rは、そんなのが?目に入らずに、       とりあえず、肉を食う。 … 無 「 モグモグ … 」 そう … Rは黙って、肉を食らう。 それを観たSは、一緒に、          肉を食う … ㊚Sは、2人に合わせて肉を食う。 だから結局 … ㊛Sは、スグに立ち上がって、       次の肉の準備をする … Mは、 違う鍋の温野菜の … 鮮やかに仕上がった、水菜を食べる。 そうしている間 … 「・・・・」 「・・・・」 「・・・・」 「・・・・」 皆、暫くは沈黙。           なので … … ぶすっぅ~ 「 なぁ! 今日は? 何の日だ!」 ㊚Sが、RとSの様子に呆れて、 言い放つ … … ボソッ 「 ぉっ … メデト … 」 Sが頬張ったまま、呟く、       … ムぐっ        「 ぉめでと … 」     でも? Sがそうだから … そんな事よりも? Rは箸を動かしモゴモゴしながら … "じぃとぉ~ ” と、目線は低いまま、     大事な肉の行方が気になる。 … ギラっ !!         … ッ!        「・・・・」              … ちょ!くやしぃ … Sを睨みつけ !! Sのハシの近くに! 座らなければ良かったとRは後悔する。 … ニコリ 「 おめでとうございます! 」 Mは、㊚Sに向かって気持ちを伝えた。 … がくっ 「 … く! Mだけかぁ~?   もうイイや ‼ 俺も食う! 」      … ガチャガチャガチャ ㊚Sは、 この勝負? 無心で食べ続ける !! SとRに負けるのが !!         悔しそうだった …
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