… 伝わらない … おもい …

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― このひと と …      離れていた から … このひとについて行った         はずなのに    それなのに?残されて …     だから不安だったし … 私 … 関西に居たときには … ゼンゼン放っておかれたから あんなに聴きたかったこの聲は         … いまは こんなに近くで聴こえている のに … 気分が塞いでしまうほど 後ろから首筋にもしっかㇼ?       纏わり憑く ナ … ― そんな二人が立っている、                  この部署は … そのひとが新しくGMに成って、か ら、初めて手掛けた、新設の部署。 今までは、 ここ「研修会場」の管理を、 すぐ上の、 営業本部で、していたけれど、 ここは、 営業担当全員が入れるくらい、           広くて … だから、 そんなにオカシクないけれど … 会場の入り口近くの一角に、 デスクをいくつも並べて、 そこをパーテーションで囲い、 事務室を創り、 このひとは、 ここの担当をしていた者、 その中の女性だけ、を、ここ、        へ、異動させた … それは、 一人で異動してくるMの為に、 Mを新しい職場に、 後から加える事のない様に、 他の者も、同じtimingで異動         させたもので、 だから、ここのstaff達は、 Mよりもここの仕事ができても、 ここでの startは、皆、同じで … そんな事まで、 Mの為に考えられてた。 けれど、Mには? ここでの仕事はやりづらい … こんな感じで、最初から、 皆に “ 警戒 ” されてしまう存在に? 成ってしまった自分は、 ここの皆と上手くやっていけるの だろうかと、それも、不安に思う。 さっき … この会場に入ってすぐに … かつては接客担当として、 度々、研修に訪れてたここに、 久しぶりに来たのだから? この場を懐かしむ?と共に … そんなMの頭の中に出てきた … Mの異動で再会できる事になった、 A … その本社勤務になる以前の、 Aは … Mの上司だった人で … 今回と同じ様に?  女性だけのマンションギャラリーを このひとから任された人。 そのAは完璧にそこを纏めていて… そこのstaff達を常に平等に扱い、 全ての者に常に敬語で話し、 皆とちょうど良い距離を保ち、 そこでの雑用や清掃も、 全て、そこのstaff達と、同じ様に、       自分も動いていた … 本当にAは優秀な賢い女性で、 そしてちゃんと、 自分の営業担当としての仕事も、 そこでの結果を出す為、 senseの良い営業力で、 数字の結果もキチンと出してて… そんな、Aと、は … Mは、ゼンゼン違う。 でも … このひとは、 Mを自分の近くに置く為には、 そんな事までは気が回らないのか、 それとも、 自分がここを監理、 するつもりなのだから、 そもそも、 そんな事は必要としないのか … ここではMとは対照的に、 そのひとはいまはとても、 穏やかな表情を、して、居る。 だから … ― … なんだかそれも不思議ぃ … あの!誰にも気を許さない! このひとが?こんな行動に?         出るなんて … … S の事だって   なにも謂わないけれど …       もう? いいの?… ― そう … このひとが離したのだから … M は S とは離れたけど、 不愉快に思っているはずなのに、 自分が居なくなった間に、 残されてたMが関西で、Sと、 Mの家族ぐるみで 過ごしていた事も知っているはず、          なのに、なぜ? ― … なんで … S のこと…  ゼンゼン問いつめないんだろう … ― そんな … そのひととMの関係は曖昧なままで … Mがこのひととと一緒に暮らしてる Aにやきもちや、嫉妬をしない様に? このひとも、 何も感じていないのだろうか … それに、 関西から戻ったMは、また、 それで離れてた、だけだから?     夫の許に戻ったのに … ― それにだって …  なにも謂わない … し …    なのに … コレ … ヤダナ … ― こんなそのひとのことを、 いまだに、Mは分からない … でも … それは … モチロン! そんなわけがなく … それを、 直接はMに謂わなかっただけで … 自分に向かってきた、 前GMを巧みに堕とした、 このひとが、 そんなに優しいわけもなく、 それは、 このひとのそういう … 自分の感情を むき出しにはしない? で? でも! ワカラセル 事を?      する、様で … だからこのひとは、 Mにまとわりついた Sだけを、 関西に残したままで … その Sを、関西に残した事に、 気を緩めては、いない。 そう … その前GMが、 自分の本社での位置を守る為、 なにかと邪魔な、自分のすぐ下の位置 に居た、このひとに止めを刺す為に、 それも、自分の居る本社ではなく、 ここから離れた所でそれをやる為に! 可愛がっていた、自分の出身大学の 後輩の Sを関西まで送り込んだ様に、 そんな Sの近くにも、            このひとは、 その前GMの企みで、 追いやられる様に、その関西へ、 飛ばされ、異動になった時に、 それでも自分についてきた者を、 まだ、関西に残していて … だからちゃんと、 自分の為に動く者を Sの側に 残している。 だから、そっちはこれから、で …
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