醜いジェラシー

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醜いジェラシー

熱いシャワーを浴びながら いつも考えている 親友との友情に 亀裂を入れるつもりは ないのだけれど 彼女のカレを好きになった でも カレにとって 本当のカノジョは私だと カレの気持ちが 本当に向いているのは私だと どう考えても そう感じてしまう女心がある 親友同士に二股をかけて カレが誠実なわけはないのに 信じていたいこの矛盾 濡れた髪から滴る熱が ぼやけて溶けて 床を思念の血に染める 私はただ 彼女に勝ちたいだけなのかも カレを通して見る彼女に 引け目を感じているだけかも 醜いジェラシー カレが私を愛すれば 私は否応なしに彼女を思う もう戻れない あの頃の私たちには せめて カレが触れた肌を洗い 鬼への進行を遅らせるしかない 私は誰を見ているの 自分の脆さが ただ怖い
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