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【謎の空間】謎の男と銀の鍵
「パパ、ママ、おやすみなさーい」
日本は千葉県にある一軒家のリビングに、家族3人が集まっている。時間は夜の10時で、わたしは眠たい目をこすって両親に挨拶をする。
「うん、おやすみ」
「おやすみ。ちゃんと目覚ましセットしなさいよ」
「わかってるって。いこ、みーちゃん」
ママのお小言をかわしつつ、ソファでくつろいでいた三毛猫のみーちゃんを抱っこすると、2階の自室に向かう。
部屋に入ると、机の上には宿題をやったままの教科書やノートが出しっぱなしだし、床には脱いだままのパーカーが落ちていた。
ちょっと散らかっているけれど、まあいいよね。明日学校に行く前にやればいいんだよ。うん、明日やろう。
わたしは何も見なかったことにして、ベッドにもぐりこむ。
みーちゃんはいつも、頭の横にやってきて眠る。ジャパニーズ・ボブテイルと呼ばれるお団子みたいに短いしっぽをぴょこぴょこ動かして、それがわたしのおでこにあたるものだから、少しくすぐったい。
「おやすみ、みーちゃん」
「にゃー」というみーちゃんの声を聞いて、わたしは温かい気持ちで眠りについた。
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