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復讐鬼疑似体験ゲーム①
友達の鹿が血まみれのライオンを背中にのせてやってきた。
鹿の話によると、ライオンはカメの家での勤務が終わり、月夜の下、家へと帰る途中だった。
しかし、極悪なウサギ軍団に遭遇してしまい大怪我を負ってしまったらしい。
鹿は悲鳴が聞こえたため大急ぎで家から飛び出し、倒れているライオンを発見して、背負い、とりあえずここまで連れてきたという。
「あいつらを倒せるのはカメさんしかいねぇです! ウサギ軍団を倒して平和に暮らせるようにしてくだせぇ」
鹿は泣きながら訴えた。
事情を聞いたカメは、「そうか、後は俺に任せな」と鹿を帰らせてから寝室に向かい、ライオンをベッドに寝かせ、机の引き出しから取り出した薬草を体中に塗った。
「よし、これで大丈夫だろう」
ベッドの下に隠してあった箱を開けた。
箱の中から剣を出す。
カメは「ついに、この剣を使うときが……」と呟き、月の光を浴びると不思議なパワーを放出すると言い伝えられている伝説の剣を持って復讐の旅に出た。
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