第25話

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「それでも私は、お前が嫌いだ……」  リリアは、わたくしに抱きついたまま泣き崩れました。  当然のことだと思います。  わたくしが、貴女の人生を、運命を変えてしまった事実は変わらないのですから。  どこまでも、悪役は、わたくしなのですから。 「だけど……」  リリアが涙をこぼしながら、  ありがとう……。  か細い声でそう続けました。
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