開始

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開始

始まった。 4人とも牌を立ち上げるが、顔ひとつ変えない。皆、ポーカーフェイスだ。 序盤の山は、特に何事もなく牌が消えていった。 2山目に差し掛かったところで、センパイアが仕掛ける。 「俺の若い頃はさぁ〜〜〜?」 センパイアが、ションパイアに話しかける。 そして、ションパイアがその言葉を聞き、何かした。 ずっと麻雀を見ていた女性が興奮気味に叫ぶ。 「あぁっと〜!!ここでセンパイアの先制攻撃!"吹風" が発動!!!」 ガン、シンコンビが警戒するも、何をしているのかはさっぱりわからない。 が、 ここで負けじとガンシンコンビ。 シンパイア。 「ね、ねぇ、ガンパイア。ぼ、僕たちもな、何かしたほうがいいんじゃないのかなぁ?あぁ、ぁあぁ心配。心配だぁぁ。」 ・・・ガンパイアは何事もなかったかのように、麻雀を続ける。 が、 またも女性。 「おぉっと〜!ここで、シンパイア。十八番の "震牌掌" を繰り出す!!」 シンパイアは震えて、牌が持てなくなるという状態になっていた。 しかし、ストップコールはかからない。 対局続行だ。 見るに見かねるガンパイア。 「ちっ、ほら、落ち着けよ」 そう言って、手を握る。 少し落ち着く、シンパイア。 何とか、牌を持てるようになった。 「おいおい。しょんなんでだいじょうぶかよぉ?」 ションパイアが、そんな二人を見て調子づく。 「問題ない。」 ガンパイアはいつでも冷静だ。 対局は、終盤に近づいていた。 が、まだ、技を出していない者が2名。 どんな技を出すのか。想像に難くないかもしれませんが。その満麻雀ですし。そして、技を出した2名はどんな効果をもたらしたのか。 そして、決着はどうなったのか。
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