一言 短歌集

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令和六年(2024)四月 浜茄子の花は未だに夢の中隣の君の微睡の中 振り向きし君の瞳に映れよとベゴニア託す愛の告白 朱鷺色の椿を髪に挿す君は楚々としつつも凛と輝き 朝顔の淡い恋しか知らぬ君いつ見上げるか有明の月 令和六年(2024)五月 すくすくと河原撫子芽を出すを愛おしく見る君のうなじよ 浜茄子の香りまといし君いずこ砂浜残る君の足跡 青梅のヘタ取り除く君と僕無言の時に瞳の返事 海臨む地優雅に咲ける花菖蒲そぞろ歩きの君の微笑み 令和六年(2024)六月 可憐さで稜線埋める姫小百合君への想い途切れること無く チューリップの咲き終わり見て君や知る恋を結びて愛と成るのを うずくまる心ほどけて見あぐれば葉桜の側君の微笑み 鹿の子百合未だ蕾の鹿の子百合慈悲あるならば嗚呼ほほ笑みを 爽やかな白いTシャツカンバスに君の鼓動を夏菊は伝え
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