一言 短歌集

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令和六年(2024)十月 過ぎし日よ山百合の香を散らしし日君の黒髪君の褥よ 初恋は片栗の花咲くころに君の笑顔に君の瞳に 時期外れの百合を求めて花屋へと無垢な君を包む甘い香 如月に咲く片栗のやうな初恋よ小首傾げてはにかむ君よ 令和六年(2024)十一月 つつじよつつじ赤く咲いたあの恋は今はいづこで咲き誇るのか はにかんだ姫小百合のよな君の顔変わらぬ愛を来夏見せよう (姫小百合=五月頃開花します) 手を触れるただそれだけも躊躇ひて君に差し出す姫美女桜 (姫美女桜=四月~十一月開花します)
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