集まりの日

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集まりの日

 大和からの連絡を無視し続けて、次の集まりの日になっていた。  今日はお店で食べたいと私が健太に提案したのだ。  部屋だと、大和と二人になる可能性があるかもしれない。  今日は、しばらく居たら、様子を見て帰ろう…と、さくらは考えていた。  さくらがお店に着くと、すでに五人は席についていた。  「お店で集まるのもいいねぇ〜!なんせ、準備も片付けも無し!」 と、笑う健太に、さくらも笑顔で答える。  大和からの視線を感じるが、それはスルーだ。  そんな大和を見ないようにして、笑顔で南と詩織のそばに行く。  2時間、皆に気づかれなかったか、ヒヤヒヤしながらも、大和も何も話さないから無事に会は終わった。   そして、私はトイレと見せかけて、 「ごめん!用事ができた!」 とお店の外から南にメールを送って、そのままお店を後にした。 「急ぎ?気をつけてね!」 「また、来月ね〜!」 という皆からのメールに返信をしながら部屋へと帰る。  そして、大和からのメールに体が固まる。  メールを開くと、 「話したい」 とだけ書かれていた。 『忘れてよ…』 そう思いながら、さくらは返信ができなかった。  それから翌月も、皆にバレないか不安になりながらも、さくらは集まりに参加していた。 そして、この日の話題は、毎日のようにデートしていたはずの大和が、ここ最近誰ともデートせず、ただ静かにしているらしいという事。   出会って15年。  今までにない、大和の初めての行動に、皆理由を聞きたがったり、茶化したりしていたけれど、大和はただただ黙っていた。
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