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「開けろ!おい開けろよ!!!警察呼ぶぞ!」
「呼べば良いだろ?」
「…っ!?ふざけんな開けろ!!」
シャッターを叩くが返事が無くなった。おい嘘だろ…スマホを見れば圏外で、俺様はまたシャッターを叩くが使用人が来る気配もない。車の中までは聞こえないのか!?
「おい居るんだろ開けろよ!!ふざけんなよおい!!」
叫んでも静まり返り世界に俺様一人のような感覚に陥ってくる。スマホがてから滑り落ちガシャンと音を立てて灯りがパッと消えた。月明かりも差し込まない倉庫内は真っ暗で、ひんやりした空気が俺を一層孤独にする。
「開けて…ください…」
怖くて涙が止まらない…お願いする時はそういうのだと昔聞いた気がする。でも俺様は命令すれば皆やるから…。ギギッと鈍い音がして足元からゆっくり月明かりが差し込んでくる。次第にシャッターが上がってゆき目の前にあの男が現れた。
「強姦されるかレストランについてくるか選ばせてやる」
「れ、レストラン行く」
俺様が涙を拭いていれば男はさっさと歩きだし、車の中から居なくなっていた使用人がこいつのせいだと思い背後から殴ってやろうかとも思った。
でもそんな事をして次に会った時何されるか分からないので大人しくついてゆく。人通りが増えてゆき、レストランにつき中へ入り一番奥の席には昨日の女と見知らぬ男がもう座っていてその対面に座らされた。
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