この俺様がネコなんてありえない!!

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人通りのある方に足が向いていて、股を広げられれば誰かに見られるかもしれない…! 「っざけんなよ!!」 「謝れば良いんだろ?何で怒ってんだ?」 「そんな心のこもってねぇ謝罪で許すか!っつかこんな事しといて許されると思うんじゃねーよ!!!」 俺がそう言えば男は俺の上から退いて俺の方を向いて俺に馬乗りになり口を塞いできた。相変わらず冷たい目で見下す様なその目…怖い… 「許さねぇよな?俺はまだしてねぇけどお前はもう行為をしたんだぞ??心無い謝罪で許されるわけねぇよな??」 その言葉にまた涙が溢れ出る。だって…だって俺様の言う事もやる事も間違ってる事なんて無いはずだろ…??手を離されれば俺様はポツリポツリと言葉を紡ぐ。 「だって…俺様の言う事もやる事も間違って無いって皆言うのに…」 「甘やかされたお坊ちゃまか…ほらちゃんと謝りに行くぞ。許されなくても当然だという事を忘れんな」 ズボンと下着を渡され、ちゃんと履いてから男に腕を引かれてまた店内へと戻る。二人共先程と変わらない状態で、弟は更にイライラしているようにも見えた。 女の横に立ったが二人を前にして言葉が出ない。ごめんなさいで良いのか?適当に謝る事はあったが、ここまで本気で謝る事なんか生まれて一度もない…
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