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越ミナコには、ただで褒められ可愛がられる、ということが理解できない。
それでいて、それらを求めたがっていた。
しかし、自分から何かしようとすると、激しい抵抗感を生じた。
そんな彼女が、自ら飛び出し異形の黒衣を吸収してしまったということ。
それがどれほどの重大さであったのか、仲間たちの誰一人として認識していない。
それは当然のことだ。
表面上は「私」と自称しているミナコが、心では「ボク」と自称している。そのことすらも、他の誰一人知りはしないのだから。
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