天地開闢大祓詞

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天地開闢大祓詞

八百万の神が集いしこの土地に、数多の願いが立ち居出る。目指すは赤い鳥居の向こう、この世の狭間と言うべきか。無数に漂う金色の衣を召した魂は、何時しか言の葉を見つけ出す。 それは、人の成り立ちである。 自らを神と信じず生きていくこの世は、さも、人形と理解したかのように、我らカルマを背負いつつ、見ること容易い人生を歩んでいると錯覚す。 自らの業を改めて、自らの罪を認めること。それは、自らの魂の浄化とし、世界に広がる八百万と、会話のできる世界に成り上がる。 晴れやかな時を楽しめば、自ずと暗さを愛すだろう。 天地開闢大祓詞。 この世は、神により創られし、神を宿りし我ら民が、世を築くことにある。 なんの難しいこともない。 ただ生きると決めればそれでいい。 それでは君たちに授けよう。 『我ら似て非なるものならば 愛したものに魂が 粗末に扱うことなかれ それは我と同じ神なるぞ それは我と同一の者なるぞ 自らを傷つけることなかれ』 人は儚き。 だからこそ、美しい。
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