その肆拾壱

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ヒーリング終了のメッセージが来た。 「吐き気がすごいする。どこか体が悪かった?受けてしまったようだ。」 と、kさんはその後吐いてぶっ倒れたらしい。 無自覚で攻撃してきたのか、怖いな。 と、思った。 まあ、すまん。 そこで、はて?と思った。 nさんも言っていたが 「kさんてっ、そんな力がある人だったの?」 言っちゃあ悪いがこれほどまでに力はない人だった。 Aさんは、その攻撃されたらヤバイ場所を二ヶ所切断されていた。 修復しても、その日の夜にまた切断される。 イタチごっこだ。 ある日、Aさんが 「ねぇ、クリスマスにさOちゃんと二人でうちに遊びに来てよ。」 と言われた。 Aさんは一人暮らしである。 晩飯を振る舞っていただいた。 「夜ね、テレビを見てるとさ、背後に人が通るの。それがkちゃんの横顔なの。すーっと通っていくの。」 ご飯を食べ終わってから、除霊を開始した。 「わぁ、空気が違う。体が軽くなった。」 良かった良かった。と Oさんと二人で 「クリスマスに除霊とか、どんなハッピークリスマスだよ。」 と、笑いあって帰ってた。 帰り道 メッセージが届いた。 Sさんからだ。 「またkちゃんがAちゃんに生霊を送ってるわ。」 ぞわり、とした。 さっき、祓ってきたばかりだ。 「祓い終わりましたよ。」 と返すと 「ううん、またkちゃんが送ってるの、さっきより強力になって。」 私たちは、今日SさんにAさん家に行くことを伝えてない。 なぜだか、煽るようなその文章に背筋がヒヤリとした。
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