月夜のアロエ

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 一週間後、警察官が二人家に来て驚くべき真実を告げた。  あの後警察がマーヴィンのアパートの部屋を捜索し、床下から15個の人間の頭蓋骨と、切断された人間の腕や脚、皮膚の一部と見られるものが発見された。  寝室の壁には解体された遺体の写真が大量に貼られ、冷蔵庫からは内臓の入ったポリ袋が見つかった。更に、18人分の免許証等身分証明書の束が寝室の机に隠されていた。全て行方不明になっていた少年や青年たちのものだった。被害者の殆どが黒人で、他はアジア系やヒスパニック。白人は二人だけで、中には14歳の少年もいたという。  取り調べを受けた彼は容疑を認め、被害者に薬を飲ませて眠らせた後絞殺して死姦し、遺体を解体して食べたという。残った遺体を森に遺棄し、頭蓋骨や一部の臓器は部屋に残していたらしい。  マーヴィンは、連続殺人鬼だったのだ。  
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