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変哲な名を付けた氏神は無辜為る民に委ねられる。妖刀夜霧と市販のシルバーブレッタでは、偶々比べざるを得ない自身の境遇を疎むものだ。「キトーだ。」俺の背後に誰が…俺はもうおしまいだな…。夜霧を手放した喪失感は未だに図り知れない。と言うかだ…敵は自らで作るものだ。「誰だ!俺の背後にっ!貴様は…。」俺は最善策と分かっていながらも、背後にある気配にイキった。「…二度は言わん。僕はキトー。呪われし妖精。本来なら貴方様の手の平の上に収まる分際でした。…これを…ドラキュラピストルと替えて下さい!早くっ!」背後に立つその男は小さき妖精と言うが、そうは思えなんだ。と俺は嘆くばかりだった。「…ないな。そうは思えなんだ…。」俺は嘆いていた。「はっ?状況分かってますか?夜霧ですよ?あっははっ!」背後に立つその男は俺を非ん限り仰視していた。
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