「招かざる真実」

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 僕は父さんが嫌いだ。父さんはいつも僕に勉強ばっかり押し付けてきて、全然遊ばせてくれない。でも父さんは僕が勉強している横でよくゲームをしたりして遊んでいる。どうして僕がだめで父さんはいいのか。僕の気持ちを唯一分かってくれるのは、お母さんだけだった。 今日父さんとケンカした。多分人生で初めて父さんに反抗したと思う。僕はいつも父さんが怖くてずっと我慢していたけど、この日は僕がずっと心の中に閉まっておいた不満を全て父さんにぶつけた。怖かったけど、僕は必死に反抗した。 でも、もう我慢できなくて僕は家を抜け出した。もうあの家には戻らないつもりだ。 そういえば、母さんにまだ「さよなら」を言ってないな。今どんな気持ちで僕の帰りを待っているのか。僕は道具を取り出して、心の中で「母さんありがとう」と感謝した……
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