「招かざる真実」

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「招かざる真実」

「ったく隆太の奴はまた勉強サボって遊んでやがる……」  午後6時。辺りはすっかり暗くなっている頃、俺は息子の帰りを待ってい た。 いつもなら4時半頃には帰ってくるよう口酸っぱく言っているはずなのだが、一向に帰ってくる気配がない。俺はこの時勉強から逃げて遊び呆けているとしか考えられなかった。何しろ隆太のサボり癖は父親である俺が一番よく知っている。 今日の朝も、隆太がまた勉強をサボろうとしていた所を俺が注意したことをきっかけに大喧嘩をしてしまった。恐らくそれもあって帰りづらくなったのだろう。俺は複雑な気持ちで隆太の帰りを待つのだった……。
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