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拓磨が、修二に話した。
「‥‥‥ネェ、修ちゃん!‥‥‥やっぱり、僕たちも、あのボランティアのお兄さん達の所へ戻って、炊き出しを貰おうよ?それから僕達も町の清掃のお手伝いに参加しよう。」
未季も、修二と拓磨に話した。
「それが良いかも!‥‥‥その内、園長先生とも会えるかも知れないしぃ?」
「‥‥‥アァァアァぁぁ!」
突然、拓磨が、何かを思い出したかの様な叫び声を上げた。
「‥‥‥そう言えば、園長先生。お仕事で九州にある熊本県の益城町って言う場所に行くって言ってたのを、スッカリ忘れてた!」
未季も同じく、叫び声を上げた。
「‥‥‥エェェ!‥‥‥どうして、ワタシのお母さん、ワタシには黙って行っちゃったのかしら?」
拓磨が、未季に話した。
「‥‥‥未季ちゃんに話すと、‥‥『ワタシも一緒に行くぅ!』ってワガママ言うだろうから?って。だから、僕、園長先生がお留守の時、未季ちゃんの事、くれぐれも宜しくって頼まれてた。」
「‥‥‥ふ〜ん。」
先程まで、その傍らで聞き耳を立てていた修二が、腹立ち紛れに呟いて見せた。
「‥‥‥なんで、アイツ、俺にはそんな事ひとつも言わずに行ったんだよ!」
拓磨は、戸惑いながらも修二に話した。
「‥‥‥園長先生が言ってたんだけど、あんな子にウチの可愛い娘の将来を任せてたら、先が思いやられるって、‥‥‥アッ、それから先の事は、僕の口からはとても言えない!」
「‥‥‥‥‥‥‥‥。。。」
思わず、修二は、一度は開いた口を塞げられずにいるのであった。
「‥‥‥そんな事より。。。」
その時、未季が、修二と拓磨の間に割り込んで来て、互いの手を握り締めた。
「‥‥‥早く、行こう?」
そして、修二・拓磨・未季の3人は、ボランティア・クルーの皆が待っているであろうその場所を目指して、今、ゆるりゆるりと歩み出そうとするのであった‥‥‥。
‥‥‥歩いてる!
空の向こうの彼方へと。
まだ見えない明日へと。
‥‥‥歩いてる!
ボク達の存在意義を見つける為に
ボク達の存在価値を探し続ける為に
‥‥‥歩いてる!
ボク達はひとりじゃ無いから
ボク達にはキミがいるから
例え、この世の終わりが訪れようとも
ボク達は、それから生きる‥‥‥。
《 to be cotinue‥‥‥ 》
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