誰がために君は生きる

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「‥‥‥アイツを頂こうぜぇ!」 修二が、静かに息を押し殺しながら、拓磨と未季に呟いた。 「そんな事しちゃダメだよ、修ちゃん!」 制止しようとする拓磨も押し退けて、修二は屋台車の傍へと近付いて行こうとする。 「‥‥‥ゴチャゴチャうるさいんだよ!黙って、俺に付いて来い。。。」 もう少しで、修二の腕が、金庫へと触れ掛かろうとしたその時、背後から聞こえて来る、甲高いヒトの声! 「‥‥‥ちょっと、アンタ達!‥‥そんなトコで一体、何してんのよ!?」 恐る恐る修二たちが振り返った先に佇んでいた先には、どっしりとした身体の厚化粧をしたひとりのオカマ。その名は那由蛇。
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