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それからの僕等
屋台車の片付けも終わり、夕日を背にして修二達の下から去って行こうとしている那由蛇の姿。那由蛇は叫んだ!
「‥‥‥アンタ達、せいぜい出世なさい!そしたら、今度は、アタシがアンタ達に御馳走して貰う番だからネェ!?」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥。。。」
修二・拓磨・未季の3人は、那由蛇の姿が消えて行く迄、ずっとその後ろ姿を見送っているのであった。拓磨が、修二と未季にゆるりと話した。
「‥‥‥あの那由蛇さんって、何者だったんだろうネェ?‥‥‥一度会ったら、二度とは忘れられない様なインパクトのある人の様に思えるんだけど。」
「‥‥‥どうでも良いよ、あんなオトコオンナなんて。それより、これから、俺達、どうするかなぁ?」
気怠だそうに話す修二。
「‥‥‥取り敢えず、歩きましょ?」
呟く未季。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。。。
修二・拓磨・未季の3人は、途方に暮れながらも、宛ても無く歩き始めようとした。その様な最中、拓磨が、ふと足取りを止めて、修二と未季に向かって、初めて本心を打ち明けようとするのであった。
「‥‥‥ねぇ。‥‥‥この給料袋、あのオバさんに渡して上げない?きっと、喜んでくれると思うからさぁ!」
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