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ヴィラン
レフィナド・ヴィーツ
「ふう…まあ、よかろう…
外の空気を吸いに
行きたいのだが、君もどうだね?」
わたくしは、大きく頷いていた!
わたくし
「もちろん!ぜひ
お供させてくださいませ!」
ヴィーツ様は一瞬、目を丸くしてから
わずかに…本当にわずかだけど、微笑みながら
わたくしが、入ってきたドアから
使用人通路に出た。
ヴィラン
レフィナド・ヴィーツ
「それにしても、君は変わっているな…
その仮面もそうだが
ホールに入ってきてから
王子達に目もくれずに
ずっと、私を探し…見ていただろ?」
ば、バレてた…//
わたくし
(メイド服姿)
「や…その、はい…//」
使用人通路を進む、わたくし達は
裏庭に出て、彼は壁に寄りかかりながら腕を組んだ…
ヴィラン
レフィナド・ヴィーツ
「私のような男が、物珍しいか?
そうだろうな…
他人を貶す事しか
出来ない醜い男なのだから…」
あ、親指の爪をかじり始めた!
わたくし
(メイド服姿)
「そんな、そんな事ありません…
わたくしは…あなた様が一途で
欲張りだと言うことを知ってますもの…//」
わたくしは、ヴィーツ様が
かじっている親指を
両手で包み、その手を自分の胸元に持っていく…
ヴィラン
レフィナド・ヴィーツ
「ッ…//」
わたくしは、彼の腕をほどき
その胸元に密着して
しなだれかかりながら、心臓の音を聞いてみた…
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