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20 霜
夏休み。
私は従兄とドラゴン探しの旅をしていた。
今は森で野宿中。
突然、ゾクリとするほどの寒さに目が覚めた。
周囲には霜が降りている。
「……ストーレン、道が開けたようだ」
従兄が杖代わりの短刀を構えた。
私も杖を構えて息を潜める。
――ドスッドスッ、と重たい音が聞こえてきた。
木々がドラゴンの吐息で凍てついていく。
「ストーレン。気を抜くんじゃないよ」
私はうなずくと力強く踏み込んだ。
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