3 道

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3 道

「アナはおっちょこちょいだね」と友人の魔法使いにからかわれた。  私は「そんなことないもん」と反論して、教授のお使いを買って出ては教室を飛び出した。  必要なのは実験用のカエル十匹。  私は沼に向かって歩いていた――ハズだった。  どうやら迷子になったらしい。 「こんなときは杖で方向を探りましょ」とローブにうでを突っ込んだ。  ……ない。  杖が。  どうも教室に忘れてきたらしい。  私はひざから崩れ落ちた
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