2,コミュ力の壁

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2,コミュ力の壁

いやーコレから晴れて自由なんてね!信じられない感じだよ〜。 俺たちは今、草原を歩いている。俺らのギルドハウス、結構郊外にあって、街に行ったりとか別の国行ったりするのに滅茶苦茶不便なとこだったんだよね。安いからって理由で買ったんだろうけど。 えーーあー何しよっかな。やりたいことはいっぱいあるんだけど、どれからやるかは決めてないんだ。 「なぁアマ。コレからどうする?」 「どうしよっか。やりたいことはたくさんあるんだけどね。…まぁとりあえず、素材集めでもしないとかなとは思う」 「そうだな。」 うーん、なんかいい…こう、魔物とかいないかな?まぁ普通の動物でもいいけど。 解体して肉食べたりとか、素材として商業ギルドに売ったりとか…色々な使い道があるからね。 それに、アズ(俺もか)装備しょぼいんだよね…。武器も使い古しでなんもできないから。この辺きっちりしないと死ぬからね〜。しっかりしたやつに変えたいんだけど当てないな…。メンバーとはいえ雑用係だったから、パーティリーダーの勇者ケインとかマヤとか、まあ他のメンバーからしてみればにんきなかった…っていうか俺多分いないことにされてたな世間で?悲しすぎるだろ…俺の頑張りなんだったんだよ…?と、悲嘆に暮れるのは一旦やめて、まぁまた今度にしよう。 「なぁアマ。聞いてもいいか?」 「いいけど、どうした?」 「いや…お前、ケインに復讐とか…あとはその『あいつらより目立ってやる!』とかそういうのはないのか?」 「ないよ?」 だって別にあいつらもういいもん、それに俺、ある意味望んでたしねパーティ追放。まぁそれなりに悔しかったし、ふざけんなって思いはしたけど…。
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