未知のウィルス

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 2XXX年、宇宙人による攻撃で地球に未知のウィルスがばら撒かれた。  そのウィルスは高い感染力でインフルエンザのような症状を引き起こした。  しかし、地球人の医学・科学力によってウィルスを弱体化させる特効薬・ワクチンを開発した。 「我々地球人を舐めてもらっては困る」  しかし、そのウィルスの本領発揮はこれからだった。  ウィルスを攻撃することにより、ウィルスから生物の細胞を老化させる成分が排出されていた。  人間の免疫力による攻撃は勿論だが、特効薬による攻撃は顕著にその症状が現れた。  残念ながら、地球人死滅の日までその事実を発見することは出来なかった。  皆、老化により物忘れがひどくなり、些細なことを気にしなくなってしまったからだ。  医学・科学の進歩は止まり、ゆっくりした時間の中、地球人は皆老衰で亡くなっていった。  (了)
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