それこそ奇跡だ!

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 平成11年に制定された、「行政機関が保有する情報の公表に関する法律」の第一条にこうある。 「この法律は、国民主権の理念にのっとり、行政文書の開示を請求する権利につき定めること等により、行政機関の保有する情報の一層の公開を図り、もって政府の有するその諸活動を国民に説明する責務が全うされるようにするとともに、国民の的確な理解と批判の下にある公正で民主的な行政の推進に資することを目的とする。」  これは日本国憲法第21条に明記される国民の「知る権利」を再確認し強化したようなもので言論、表現、思想、報道の自由を高らかに謳ったものである。  然るに学校法人「森友学園」への国有地売却を巡る財務省の公文書改竄を苦に自殺した近畿財務局職員赤木俊夫さんの妻雅子さんが改竄に関連する行政文書を不開示とした国の決定の取り消しを求めた訴訟の判決が先月14日、大阪地裁であったが、徳地淳裁判長は文書の有無を明らかにすると捜査の内容が推知され今後の事件捜査に影響が出るとして雅子さん側の請求を棄却したのだ。  裁判官は法を司る官僚であろうが!事もあろうにその裁判官が政府とグルになって政府に不都合な情報を訳の分からぬ欺瞞に満ちた屁理屈で以て隠蔽する…何という卑劣な酷い国なんだ、この日本は!  これは憲法も法律も無視した法治国家にあるまじき日本政府の暴走に他ならずほんの一例に過ぎない。結局の所、何のエビデンスもなく歴史修正するネトウヨにいとも簡単に洗脳されるような学校教育を受け知性も主体性もそして人生に資する知識も身につかず小乗的になり人工的な流れで脈々と継続する3S政策により政治に無関心になった愚民たちが冒頭の法律は素より憲法の何をも知らず民主主義の何たるかも知らず直接関係ないことは考えるだけ面倒だし国家にとって大事なことは御上だけが知っていれば良いとこんな感じで知る権利を自ら放棄し知らぬが仏でのほほんと暮らしているから由々しき問題をほったらかしにしたまま政府の思う壺になるのだ。  しかし、一部の金持ちしかのほほんとしていられない程、日本はやばいことになっていて、このままではこれからどんどんやばくなるのは目に見えている。貧乏人は貧乏の花盛りを迎え、有事になれば金持ちも何も糞味噌になるが、それは無論、愚民化した国民が多数派となり政府の暴走を止められないからだ。だからもしセレブを中心に賑わう明るく広々としたリゾートビーチにいたとしても凌雲の志を抱く僕なぞは咫尺を弁ぜぬ暗闇の空漠たる寥廓に独りぽつんといるような孤独を感じることだろう。それ位、ニヒリズムに沈淪するということだ。だから同じ日本人といても咫尺千里といった距離感を覚える。だから日本人の中で同志と成り得る人物に出会えたら、これぞ世紀の大発見!と二人して喜べることだろう。その場合、相手が美女ならそれこそ奇跡だ!
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