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「私、…あの仕事、辞めます。あなたの彼女になるために。それから…社会人目指すわ」
「えっ」
「就活、します!!」
俺は驚いて思わずゆりえさんの顔を覗き込んだ。
「だ、大丈夫?」
「うん。だって、私ももう迅さん以外の人に触れてほしくない。見せたくない。…セフレじゃないの。彼女になりたい。でも私、独占欲、強いかも」
ゆりえさんはニヤリと怪しげな笑みを浮かべて、俺の瞳を見つめ返してくる。が、俺は笑って頷いた。
「どっちが独占欲強いか、比べてみようぜ?」
「楽しそうね。とりあえず、人に慣れることから始めなきゃなぁ。事務の仕事か、販売とか接客とか…何がいいかなぁ。人に教わることとか、苦手だけど、そうは言ってられないのね。頑張る!!」
ゆりえさんはそう言ってガッツポーズを見せると、俺はテーブルの下の右足を伸ばしてゆりえさんの足に触れた。スカート越しの素足。裸足でなぞりたい。急に、抱きたくなった。ゆりえさんは頬をピンクに染めて俺を見ると、
「なんで急にムラムラしてるの?」
と言ってクスクス笑っている。俺はニッコリ笑って首を傾げると、
「さあ?なんか、…今から恋人になったと思ったら、モーレツに…」
と言葉を止めて、スカートの下へと足を入れていった。
「やめなさい」
可愛い笑顔で怒られました。
だって、セフレ→恋人昇格だぞ!!!
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