第8章 あの男を目指してるわけでは無い…はず?

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「ノーコメントだよ。俺はあんなエロい大人にはならないからな」 「…迅だって、相当…」 ゆりえはニヤリと微笑んで言いながら、言葉を途中で飲み込んだ。 「まあ、男の人は、普通にみんな変態だし、ね」 「…そういうことにしといてくれ」 俺の苦笑いを見て、ゆりえは楽しそうにクスクス笑っている。俺はドアが開いたままの寝室に入り、ゆりえをそっとベッドに降ろすと、ゆりえは俺の頬を両手で包み込んで顔を近づけてきた。 「迅より、私の方が多分…エロいかもね」 「…あ。やっぱ?そう思う?俺も」 俺は「あはは」と笑った後、ゆりえの唇を静かに唇で塞ぎゆりえの両手を掴んだ。一頻りキスを交わしたあと、唇が僅かに離れた時、ゆりえはうっすらと瞼を開けて俺を見つめた。 「伊達に風俗で学んだわけじゃないので」 「うーーん。俺の知らない世界もあるのかも?」 「あるわよ。どういうのがいい?」 「…じゃ、今夜はまだ俺の知らないプレイとやらを教えてもらおうかなぁ」 俺が微笑んで言うと、ゆりえは俺のトレーナーの裾を捲り上げて、 「ふふふっ。男の人は、意外とねえ…」 と言いながら俺を裸にした。そのまま今度は俺が押し倒されて、ゆりえは自分でパジャマを脱いでいくと、ショーツ一枚だけの姿になって俺を見下ろしてきた。 「おおっ。積極的。攻めのリリィってとこ?」 「そうね。ふふっ」 俺とゆりえが微笑み合い唇を近づけていくと、俺たちの隣に猫のリリーが飛び乗ってきた。
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