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何年、恋愛をしていないだろう。
女の人が嫌いなわけでも、男が好きなわけでもない。ただ、普通に恋愛したいのに。
昔、イトコを好きだったことがあったけど、結局駄目だった。その後も大学で一度だけ彼女ができたけど、やっぱり上手くいかずに数ヶ月で終わった。その彼女が別れ間際に、こう言った。
「あなたは、誰のことも好きにならないの。だから、私の気持ちにも気づかないし、気遣うこともできないのよ」
その意味は、よくわからない。でも、ひとつだけわかる。
『誰のことも好きにならない。』
そうかもしれない。
好きだと思うけど、結局『恋愛』なのかどうか、自分でわかっていないと思うから。
周りでは、結婚したり、出産まで進むカップルが増えている。幼馴染みの友達も結婚して、幸せなカップルとして今も大恋愛中だ。そんな人たちを見ると、羨ましくもあり、少し妬ましいとさえ感じてしまう心の狭さが、自分を卑屈にする。自分が、他人に心を開けないだけなのに。
寂しいなんて、嘘だ。
誰も愛さないなんて、嘘だ。
俺はこのまま、1人で生涯を終えてしまうのか。
誰かのことを思って、恋焦がれて、胸を熱く昂らせて、抱きしめて…。
そして、その人も自分のことを大切に思ってくれる。
そんな恋愛、俺には一生無理なのかもしれない。
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