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「わー、凄い!」
「めっちゃ綺麗じゃね?」
「だねだね」
「まじ可愛くない?あのケーキ、ガチ美味しそうなんだけど」
「写真撮ろー」
店内に入るなり、あまりの凄さに3人で声を上げた。
「映里、美結、飲み物はこのメロンソーダにしない?クリームとフルーツのってて可愛いし」
ドリンクメニューの一番上にあったそれを指差すと、2人とも一緒のものを頼んでくれた。
「あー、いいね、それにしよ!」
「じゃあ私もー」
「あとこれとー、でもこれも美味しそうなんだよなー。映里、どっちがいいと思う?」
「えー、こっちの方がいいねつきそうじゃない?知らんけど」
「分かったそれにしよー」
テーブルにスイーツ達が運ばれてくると、映里たちはすぐさま写真を撮り始めた。
「色やばっ!」
「はやく投稿しちゃおーっと」
スマホから目を離さず、一向に手をつけようとしない。
そりゃあそうだろうな、と思う。
バリン。ビキッ。
「えっ」
映里の表情が、一瞬変わったような気がした。
気のせいかもしれないけど。
それより、鞄の中の昨日の瓶に、亀裂が入ったのかもしれない。
はやく、はやくしないといけない。
だって、だって、あの時から。
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