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「元音、放課後マジで行くんだね。楽しんで」
「久土和の部活見学なんてよく考えたよねっ! 感想楽しみにしてるぞ〜!」
六時限目に入る前、美苗と可菜良にそう言われ元音は口角を上げる。元音は彼女達にたくさん感想を告げる事を宣言し、放課後の時間に気合いを入れていた。
久土和の部活見学ができる事は心から喜ばしい。だが、元音が喜んでいる理由はそれだけではなかった。そう――久土和と一緒に部活に行けるのだ。
(久土和くんと部活に行けるって何その超展開!! 嬉しすぎる〜〜っ!)
それは予想していなかった嬉しい展開であり、彼と肩を並べて歩けるだけで元音の幸福度は驚くほど増していく。
元音は放課後久土和と部活動に向かう妄想を授業の間に続けながら放課後を楽しみに待機していた。
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