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最終話
朝の日差しで目が覚めると、雪月は俺の手を握ったままベットにうつ伏せで寝ていて、ちゃんと毛布もかけられていた。
後から看護師さんに今回だけですからね、と優しめに注意され、雪月が必死に謝ってたっけ。
そしてそれから数日後、無事退院することが出来た俺は、今日も雪月を守るため送り迎えを欠かさない。
(今日何時終わり?)
(いつもと同じ)
(わかった、ちゃんと待ってろよ?)
(うん、わかってるって)
(じゃあ、終わったらな)
(おう)
あの事件があってからは外に出るなんてもっての外、店内でぼぉっと突っ立ってたら誰に声をかけられるかも分からないからと、休憩室で待機するように言ってある。
過保護すぎるってマキにバカにされたけど、本当ならバイトだってしなくたっていいくらいだ。
俺の雪月になんかあったら…と思うと、考えただけでもゾッとする。
そして店に着いたと連絡を入れると、休憩室の方からひょっこり顔を出す雪月。
可愛がすぎる…
手を繋ぎ今日はどっちの家に行く?なんて話をしながら今日は俺の家に連れ込むことにした。
さて、家に着いたらご飯食べて…いや、風呂入って…?
いやいや、帰って直ぐにヤる事なんて一つしかないだろ。
「はぁ…っ、あっ…ゆづぅ…っ」
「佑人…っ、気持ちい…っ?」
「ん…っ、きもち…っ、あっ、ん…っ」
こいつを守るのは俺!
だけど、この時ばかりは雪月には敵わない。
だって、雪月は俺の弱いとこ全部知ってるから…
やられっぱなしの俺は、気持ち良すぎて力も入らないくて、ただただ雪月にしがみつき喘ぐだけ。
「ぅあっ、あっ、ゆづ…っ」
「はぁ…っ、佑人、好き…っ」
「俺も…好き…っ」
雪月との出会いは運命だったと思ってる。
あの事件もあの出会いも全部…
最初の時助けることが出来なかったのは、今でも後悔してるけど、あの時もし救ってたらこの再会はなかったかもしれない。
それに引越しのあの日、寝不足でなければ雪月に助けてもらうなんてこともなかったんだろう。
俺は、助けられなかったお前から助けてもらったんだな。
だったらやっぱり、これからは俺が雪月を守らなきゃ。
なんて強く心に誓いながらも、揺さぶられ雪月のモノでいっぱいになる中は、ヒクヒクと痙攣しながら絶頂へと導かれ、意識が持ってかれそうになるくらい気持ちよくて、雪月の首に腕を回して必死にしがみついた。
「はぁっ…佑人、平気…っ?」
「ん…ぅ、ちゅうしてぇ…」
「んふっ、はいはい」
お前が欲しい…
そう思ってずっと雪月を見てた俺は、今こうして大好きな人の隣にいる。
この奇跡をずっと大事にしたいから。
俺が雪月を守るから、これからもずっと一緒にいてね♡
fin…?
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