No.9

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No.9

 颯side 颯「りゅうにハンカチ返そっかなぁ...」  結局あのあと(No.4参照)、  りゅうのハンカチは使わず、ポッケに入ってた自分のを使った。  今ならまだ起きてると思うから返しに行こう。  松葉杖と...クッキー持ってこ(なんで)  トンットンットンッ 颯「...ん?」  なんかりゅうの部屋の前に人がいるなぁ...。  忙しそうだけど聞いてみるか...。 颯「すみません、りゅ...(りょう)がどうかしたんですか?」 ナース「あぁ...実は、過呼吸で倒れちゃって...」  過呼吸で倒れた...? 颯「え、だ、大丈夫なんですか...?」 ナース「大丈夫。今は眠ってる」 颯「よかった...」  そろそろりゅうに俺のことを話そう。  隠すよりも話したほうが楽だし。  明日、全部話そう。  次の日 龍「おはよーはやて」 颯「ん、おはよ。あのあとは何もなかった?」 龍「うん、大丈夫。...眠いし暑いしサイアクー...」 颯「暑いのはしゃあないよ、w」 龍「たしかに...w そーいえば昨日、僕がここに来るか聞いたのなんで?」  直球だなー...。 颯「ちょっと話がしたくてさ   今から俺が話すことで...その...なんていうか、引かないでほしい」 龍「うん、わかった」 颯「じゃあ、話すね」  ふぅ...。うまく話せるかな。嘘は()かないように。  ...よし、大丈夫。 颯「もう気づいてるかもしれないけど、性同一性障がいなんだ」
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