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No.4
ナース「颯さんの"心の性別"はなに?」
颯「っ...」
心の性別...。
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モブ「なんで女のくせに男の服着てんだよ。キモい」
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モブ「近づくなよ。一緒にいたくない」
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うるさい...。
別にキモくなんかない...。
...今ここで堂々と言ったら少しは楽になれるのかな。
どうせ隠し通すことは出来ないし。
颯「...男です」
そう言ったら、心が少し軽くなった気がした。
ナース「そうか、だよね。ごめんね、こんなこと聞いて」
少しもおどろくことなく看護師さんはそう言った。
颯「いえ、全然大丈夫です。俺もスッキリしました」
ナース「よかった。辛いことがあったら相談してね、颯"くん"」
颯「...! はい!」
"くん"呼びしてもらえた...。よかった...。
ナース「じゃあ冷めちゃうからご飯食べよっか」
颯「はい!」
数時間後...
颯「のど乾いたなぁ...」
...自販機行くか。でも歩けるか...?
歩けなかったら自販機行けないから歩くしかない。
ベッドから降りる時ちょっと痛いけど...。
颯「よい゙!?」
...めっちゃ痛かった。まぁいっか、行こ((
手すりに掴まってるけどめちゃくちゃ転びそう。
端から見たら(見なくても)ただの危なっかしい人だろうなぁ...((
ズキッ
颯「っで...危ない転ぶとこだった...」
そんな感じで少し歩いてたら、こけた。
グラッ
颯「わっ、」
パシッ
颯「あ、ありが...」
龍「お、はやてじゃん。どしたの? ...自販機行こうとしてる?」
図星だ。しゃあない...((なにが
颯「...あぁ、のど乾いたから」
龍「そっか。...なんで松葉杖使ってないの?」
颯「...ぁ」
そういやベッドのわきに置いてあった気がする...。
もっと周りを見るべきだったわ。
てか骨折してるんだもん松葉杖がないわけないか。
龍「僕自販機で買ってくるよ。はやても動きづらいでしょ?」
颯「え、悪いよ。俺のだから俺が行くよ」
龍「いいのいいの。あ、その前にこれ使ってよ」
颯「...ハンカチ?」
龍「汗かいてるよ。じゃあ買ってくるよ」
颯「ぇ、あ、うん」
行っちゃった。ここはありがたく使わせてもらうか...。
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