No.4

1/1
前へ
/10ページ
次へ

No.4

ナース「颯さんの"心の性別"はなに?」 颯「っ...」  心の性別...。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー モブ「なんで女のくせに男の服着てんだよ。キモい」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー モブ「近づくなよ。一緒にいたくない」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  うるさい...。  別にキモくなんかない...。  ...今ここで堂々と言ったら少しは楽になれるのかな。  どうせ隠し通すことは出来ないし。 颯「...男です」  そう言ったら、心が少し軽くなった気がした。 ナース「そうか、だよね。ごめんね、こんなこと聞いて」  少しもおどろくことなく看護師さんはそう言った。 颯「いえ、全然大丈夫です。俺もスッキリしました」 ナース「よかった。辛いことがあったら相談してね、颯"くん"」 颯「...! はい!」  "くん"呼びしてもらえた...。よかった...。 ナース「じゃあ冷めちゃうからご飯食べよっか」 颯「はい!」  数時間後... 颯「のど乾いたなぁ...」  ...自販機行くか。でも歩けるか...?  歩けなかったら自販機行けないから歩くしかない。  ベッドから降りる時ちょっと痛いけど...。 颯「よい゙!?」  ...めっちゃ痛かった。まぁいっか、行こ((  手すりに掴まってるけどめちゃくちゃ転びそう。  端から見たら(見なくても)ただの危なっかしい人だろうなぁ...((  ズキッ 颯「っで...危ない転ぶとこだった...」  そんな感じで少し歩いてたら、こけた。  グラッ 颯「わっ、」  パシッ 颯「あ、ありが...」 龍「お、はやてじゃん。どしたの? ...自販機行こうとしてる?」  図星だ。しゃあない...((なにが 颯「...あぁ、のど乾いたから」 龍「そっか。...なんで松葉杖使ってないの?」 颯「...ぁ」  そういやベッドのわきに置いてあった気がする...。  もっと周りを見るべきだったわ。  てか骨折してるんだもん松葉杖がないわけないか。 龍「僕自販機で買ってくるよ。はやても動きづらいでしょ?」 颯「え、悪いよ。俺のだから俺が行くよ」 龍「いいのいいの。あ、その前にこれ使ってよ」 颯「...ハンカチ?」 龍「汗かいてるよ。じゃあ買ってくるよ」 颯「ぇ、あ、うん」  行っちゃった。ここはありがたく使わせてもらうか...。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加